第24章 ♡FinalStory♡　消えないキズナ

「っそんな……本当に死んじゃうなんてっ！聞いてねーよ！」



「陸、事実なんだ。
百合はもう、天国に行ったんだ……。」



「っう、うぅぅぅ……」



泣き崩れる陸、和真は唇を噛み締めながら涙をこらえていた。



「っ……なんで、今日なんだよ……今日死ななくたって、いいんじゃんかよ……」



「和真……」



「っ亮介……」



「お前だって、泣きたいんだろ。だったら、思いっきり泣け。」



「っ……ぅ、うぅ……百合……！なんで、なんでだよ……！百合！」



我慢していた涙を一気に溢れ出させる和真。



亮介は静かに和真の肩を抱いていた。



「っそんな……百合ちゃんっ」



「奈央……彼女は、本当に素敵な子だったね……」



「っうん、私を変えてくれた、大切なお友達だよぉ……っお兄ちゃん、私……」



「泣けばいいだろ、何我慢してんだ……」



「っう、うあぁぁぁんっ！！」



奈央は美咲の胸の中で大声で泣いていた。



「っ藤ヶ谷先生……大丈夫なんですか？
あんた、精神ボロボロでもおかしくないのになんで……」



「北山先生、俺はただ、俺がすべきことをしただけです……
大丈夫です。百合は、ちゃんと俺たちを見守ってくれていますから(微笑)」



「っなんで……なんで笑っていられんだよ……みんな、悲しんでいるのに……
あんたが一番！悲しいくせにっ……！」



「百合は、そんなことを望んでいませんから……だから俺は笑います。
百合は、今でも俺の中で生き続けていますから……
だから、少しの間お別れするだけです。いつか、百合に会いますから(微笑)」



「っ……なんで、だよ……そんな、死んだら二度と会えないのに……！
どっから、そんな自信があるんだよ！」



「それは、俺と百合だけの秘密です。
もしかしたら、裕太くん達も知ってるかもしれませんけど……とりあえず、

今は秘密です。」



「っ意味、わかんねぇよ……」



「……ほら、百合は笑っています。
百合は今、安らかに眠っているんです。」



「っぅ……うぅぅ……！」



「……百合、俺はずっと、忘れないからな(微笑)」