第22章 ♡Story６９♡　ふたりが出会えたキセキ

『君のせいで藤ヶ谷先生は……死んだよ……』



『っ！』



右横から聞き覚えのある声が聞こえてきた、その声の主は……



『北、山……先生？』



宏光だった。





「お前か、チビ教師……(怒)」←



「え！え！え！？俺なんかした！？」





『あの後、救命士の人達と一緒に病院まで行ったけど……』



『嘘……だって……だって太輔はここにいるじゃん……』



『止む無く死んじゃったよ……お前のせいでな……。』



『っ……』



そして宏光は百合を睨みつけた……。





「……北山先生、
よくもうちの妹をぉ……「北山先生だけじゃ、ないんだよなー(苦笑)」…え！？」




『嘘……嘘よ……』



『嘘じゃないよ。』



『っ……』



今度は反対の左側からまたもや聞き覚えのある声が聞こえてきた。



『っお兄ちゃん……』



声の主は裕太だった。さっきの二人のように裕太は見下さず



ただ、悲しげな表情で百合を見下ろしていた。





「俺かーいっ！」





『あの後俺も駆けつけたけど……俺が来た頃にはもう遅かったよ……』



『っそん、な……私の…せいで……』



『そう……お前のせいだ。』



『っ！』



さっきまでの悲しい表情とは一変し、百合を軽蔑するかのように見下ろした。






「妹を軽蔑すことないでしょ……(汗)」



裕太に視線を送る徹平。



「っ夢の中の俺だろうが！俺ちっともそんな風に思ってないし！」



「こっからが……また怖いんだよね……」






裕太が見下ろしたのと同時に、



仮面をつけた複数の人物が百合を囲むように現れた。



『っ…なに……？』



そして仮面を同時に外す人物達、その人物達はどれも、



百合が知る人ばかりだった……。






「「「こえーよっ！！」」」



「みんな酷い言いようだよ……」