藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第21章 ♡Story68♡ 両家家族のご対面
『えぇ…皆さん、』
一部修羅場化した会場に司会者のアナウンスが流れた。
『ここで藤ヶ谷玉森ご両家からの重大発表があります。』
「お、お父さんたち……?(苦笑)」
(なぜここで……汗)
アナウンスが終わるとステージ上に太輔の両親である瑛輔と太重、
そして百合の両親である裕志と有希子が上がってきた。
「お、親父達……一体何する気だ……?(汗)」
「こほんっ……皆さん、楽しいパーティーの中我々の発表に耳を傾けてくださり
ありがとうございます。私には、3人の息子がおりまして……
そのうちの長男である太輔が運命の女性と出会い、
来年には結婚するというところまでに来ております。」
「っお、親父!?」
「改めてどうしたんだろ……(汗)」
「その運命の女性というのが、私達の愛娘である百合です。
ここにいる皆さんも既にご存知のことかと思います。」
「な、なに当たり前のこと言ってんのお父さん……(汗)」
「今日はこの場をお借りして、ふたりの正式的な婚約及び
結婚発表を行いたいと思っております。
そして肝心のふたりなのですが、みなさんが察しているとおりあの状態です(笑)」
「「っ……!(恥)」」
「「「(笑笑)」」」
一気に恥ずかしさが増す百合と太輔。
「あーあ……柊、お前の儚い夢も終わりっぽいぞ。」←
「そうだな。短い夢だったよ(苦笑)
それじゃ、ここで百合ちゃんをお返しします。」
「お、おう……」
(なんかめちゃあっさり……)
「なーんかあっさり解決しましたねー(笑)
では、百合と太輔くんもこちらに上がってきなさい。」
「「……。」」
ふたりは一度顔を見合わせたあとステージへ上がった。
そして沢山の拍手で歓迎される百合と太輔。
「お、お父さん……これは一体何なの?(苦笑)」
「っこんなの、聞いてませんよ……」
「そりゃあ俺たちで考えたんだから当然だろ(笑)」
「「……。」」
「ふふふ、すっかり固まってるわね(笑)
今日をもちまして、ここに二人の婚約を確定しまーす♪」
「「「いえーいっ♪」」」
「「……(固)」」