藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第20章 ♡Story67♡ 最後の文化祭
「っ……百合……」
「っ……さっきのキスもそう……バカだよ……こんな大勢の前でするなんて……
彼氏でも……っないのに……っ最低だよ……太輔も、傷ついた……。」
「……あぁ、そうだな……だって、俺はお前のことが好きだから……
大好きだから……昔から……」
「っ私は……和真くんのこと、これっぽっちも……ただの泣き虫だったし、
今も、その弱さを隠すために不良なんてやってるんでしょ?
……弱虫。そうやって、自分を強く見せようとしてるんでしょ?
あの泣き虫和真くんが、不良だなんてちっとも似合ってないよ……
ただ自分の弱さを隠しているだけ……ホント臆病者だよ。
ずるいよ、卑怯者だよ……和真くんなんて……っ……」
「……。」
「っ百合……もう無理すr.「太輔は、黙ってて……これは、私たちの問題だから……」
っ……百合……」
「っ和真くんなんて……最低、だよ……」
「……。」
「っ……」
「……大嫌い……和真くんなんて……っ……」
その場に膝をつく百合。
「うっ……ぅう……和真くんなんて……和真くんなんて……っ……
大っ嫌いっ!!」
声を枯らしながら叫ぶ百合、その声は遠くまで聞こえた……。
「……。」
「っ百合……」
百合の肩を抱く太輔。
「……百合、ありがとな……これで、俺もすっきりした……もう、
お前には、話しかけないから……余計なこともしない。
だから、最期までそいつといろよ……じゃなきゃ、承知しねぇから……」
「っ和真くん……」
「お前に、会えてよかった……お前が死ぬ前に、会えてよかった……(微笑)」
「っ和真くん私は…「もう、いい……」っまだ言ってないことがあるの!
だから、最後まで話を聞いて……?」
「……。」
「……私、今の和真くんは嫌い……でも、」
「……。」
「でも、前の和真くんは……
大好きだよ?(微笑)」