第20章 ♡Story６７♡　最後の文化祭

久しぶりに実家に戻ってきた百合、



そんな百合を裕太と裕志は驚きの表情を見せたがすぐ百合を受け入れた。



「百合……よく戻ってきてくれたな……(微笑)」



「お父さん……」



「もうここには帰ってこないかと思ってたよぉ(涙)」



「お兄ちゃん泣かないでよ(苦笑)」



「しばらくしたら、また太輔くんのところに戻るのか？」



「……ううん。もう、戻らないよ……私は、ここで育ったんだもん……
最後は、自分が育ったところで過ごしたい……」



「百合……」



「太輔も、そうしろって言ったから……」



「っ先生が……」



「うん……」



「それでね、私の方で太輔くんに提案したのよ。」



「お母さん……やっぱり言ってなかったの……？(汗)」



「「……？」」



「太輔くんも、ここに暮らせばいいでしょって♪」



「「……。」」



「……(汗)」



「「えぇぇぇぇぇ！？」」



「部屋、１つか２つ空いてたでしょ？」



「お母さん……話が急過ぎるんだよ……(苦笑)」



「た、太輔くんは……なんて言ってんだ……？」



「次の土曜日に答えをだすって言ってたわ。
もうここに住むも決まったも同然ね♪」←



「「……(汗)」」
((母強し……))←



母の目論見に冷や汗をかく家族であった。








＿太輔side


「くしゅんっ！
……誰か噂してんな……」



太輔は百合の荷物を整理していた。



「ほんと、荷物多いな……ぬいぐるみが大分かさばる……汗
にしても……ホント、どうすっかな……」



確かに百合とはできるだけ毎日いたいけど……厄介になるのも気が引けるしな……





『もう家族同然でしょ？』






「俺も家族、か……でも、」






やっぱり気が引けるなぁ……(汗)




太輔は頭を悩ませながら荷物を整理していくのであった。