藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第19章 ♡Story66♡ 最後のお仕事、新しい命
百合は光の話を、有希子は控え室で太輔を待つことにした。
「ふぅ……今日も一日終わったよ、まだ一つお仕事残ってるけどねー」
今までの表情と打って変わってラフな表情を見せる光。
「ぁ、はぁ……」
「ビックリしたっしょ?俺の素こんな感じ(笑)」
「まぁ、びっくりしました……(苦笑)
薮先生とは、お友達なんですか?」
「友達というか同期かなー。よく一緒にいたよ。」
「そうなんですか!」
「まぁね。にしても、百合ちゃんのお相手って誰?
テレビ見てからずーっと気になってたんだよね!
先生なんでしょ?」
「ま、まぁ……」
「若い先生だよね?」
「はい、大学の方で教師をしています。」
「へぇ……」_ピコーン
「ぁ、すいません……LINEです。……あ、太輔から……」
「彼氏さん?」
「はい……丁度、病院に着いたみたいです。」
どうやら太輔は既に病院に着いたらしい。
そしてそれからしばらくし、有希子と太輔が診察室へ入ってきた。
「っ百合、」
「太輔っ」
「恋人の方ですね、どうぞこちらに……ん?」
「はい……ぇ?」
「「……?」」
光が太輔達を椅子に座らせようとした時、
光は少しきょとんとしながら太輔を見ていた。
太輔はそんな光を不思議そうに見つめた。
「っもしかして……」
「ぇ、まさか……」
「「八乙女?/親分っ!」」
「え、え、え?どうなって……るのかしら?(汗)」
「えっと……太輔のお知り合い、なの?八乙女先生って……
しかも親分って……(苦笑)」
「っ……」
「久しぶりっすね親分!覚えてます?」
「あ、あぁ……中学、以来だな……」
「……ねぇ、太輔……八乙女先生とどういう関係なの?」
「どういう、関係って……」
「俺ねー、この人の子分だったんだよ。」
太輔を指さしながら言う光。
「えっと、つまりそれは……」
「元ヤンってことは知ってる?」
「ま、まぁ……」
(まさか……汗)
「……俺が中3、八乙女は中1の時で……なんか、よくくっついてきたんだよ……
勝手に子分とか言ってきて……」
「……(苦笑)」