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藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー

第3章 ♡Story50♡ 転校生は不良生徒


「......。」



「それに、アイツは本当に昔のこと思い出してほしいって思ってんの?
本当にそう思ってるなら、
百合ちゃんにああいう接し方、しないと思うけど......」



「っあれが本当の、九条君ってわけじゃないんです!
誤解されやすいんですよ......私達がもっと九条君を理解しようとすれば、
九条君だって何かしら理解してくれようとしてくれます......。」



「何を根拠に......」



「わからないですけど、勘です。
でもこれだけは本当です。

さっきの九条君は、本当の九条君じゃありません。


本当はもっと、優しい人のはずです。」



「......。」



百合が窓の外に目をやると、ちょうど校舎を出てきた和真の姿が見えた。



「......私、九条君のところに行ってきます。
そして、連れ戻してきます。」



「ちょっ連れ戻すって百合......もうアイツ、あと少しで校門出るとこだぞ?」



窓側の席の玲は窓を見ながら言った。



「っでも行ってくる!
このまま、放っておけないよ......九条君に、
偽善者って言われても......」



「......。」



「私のことは欠席扱いでいいから!
とにかく行ってくる!!」



そう言うと百合は急いで教室を出ていき走り出した。







「おい玉森!お前どこ行くんだ!?」



ちょうど先生とすれ違ったらしいが百合は気に止めるもなく走っていった。




「っ百合ちゃん......」



「ほら席付けー!
おい、お前ら......玉森はどうしたんだ?
勢いよく走り出てきたが......何か問題起こしたのか?」



「「「......。」」」



「......そういや九条もいないな、朝来てたと思うんだが......」



「......。」
(っ百合ちゃん、何でそこまでしてアイツのこと......)



徹平は渋々席に着き本来ならすぐ前にいるであろう百合の机と



その隣の和真の机を眺めた......





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