藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第16章 ♡Story63♡ 思い出した約束、そして…
「っぅ……ぅぅ……っ和真、くん……ごめん、ごめんね……
わたし…わたし…わたし……何も知らないで……!」
和真くんはずっと、この約束を……
「百合……」
「っ!?」
突然後ろから声をかけられ、百合は慌てて後ろを振り返った……
「百合……」
「っ……太、輔……」
百合の後ろにいたのは太輔だった……。
「百合、お前……」
「っごめん、太輔……私、さっきアンクレットの意味知ってさ……
ごめん、ね……」
「そのことは、もういいんだ……それより、お前……泣いてるけど……」
「っ私、さ……つい今ね……」
「……。」
「和真くんとした、約束……思い出して……」
「っ……そう、なのか……」
「和真くん、この9年間ずっと約束を守ろうとしてたの……でも私は、
そんなことすっかり忘れて、和真くんのこと、ついこないだまで忘れていた……」
「っ百合……」
「っ和真くんに……和真くんに、すごく…申し訳なくて……!」
「っ……」_ぎゅっ
「っぇ……」
太輔は百合を自分の元に引き寄せた。
「……何も、悪くない。」
「っでも……!「だって、しょうがねぇだろ……」っ……」
「忘れちまったもんは、もうしょうがねぇだろ……」
「っけど和真くんh.「それで、お前の気持ちはどう変わったんだよ……」ぇ……」
「お前は、その約束を思い出してどう思ったんだよ……」
「っそれは、申し訳ない気持ちだよ……だって、私はあの時……
和真くんとずっと一緒にいたいって願った!っでも……!
今は……今は……!
太輔とその約束をしているから……」
そう、私は……
かつて和真くんと交わした約束を……
すっかり太輔との約束へ変えてしまった……。