藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第15章 ♡Story62♡ 誕生日会
_中庭
「ふぅ……外の空気はいいね!
中も賑やかでいいけど、ここは静かだね……」
「そうだな……なぁ、」
「ん?」
「お前が今つけてるアクセサリーってさ、誰からかもらったやつ?」
「うん、ネックレスとブレスレットはね。
ブレスレットは、柊さんが去年の誕生日にくれたんだ!
その日の気分によってチャームが替えられるから気に入ってるんだぁ♪」
「……ブレスレットを贈る意味、お前知ってんのか?」
「意味って?なんか意味あるの?普通に可愛いからつけてるだけなんだけど……」
「ふーん……そのネックレスは?
なんか、リングっぽくなってるけど……」
「これは……これは、太輔が誕生日にくれたんだ(微笑)
太輔も、同じものを身につけてるの。私たちが、
ずっと一緒っていう証なんだ……」
「っ……そう、なんだな……」
「うん、私の宝物……もちろん、
和真くんがさっきくれたアンクレットも素敵だよ!」
「……なら、今から付けてくれない?」
「へ?」
「そのドレスにも、似合うだろ……アンクレット、持ってるか?」
「う、うんあるけど……」
百合はアンクレットを取り出した。
「……。」
「ぁ……」
和真は百合からアンクレットを手に取り、百合の足元にしゃがみこんだ。
「っちょ和真くん……!」
「……。」
和真はアンクレットを百合の右足首につけた……。
「っ和真くん……アンクレットって、左につけるんじゃなかったの……?」
「……所詮、アクセサリーだし。
どっちにつけようが、関係ねぇだろ……」
「……まぁ、そうかもしれないけど……」
百合は和真の行動がいまいち理解できなかった。
「さっき俺がいった意味……知りたければネットで調べてみれば?
まぁ、無理に知ろうとしなくてもいいけどな……」
「……。」
(どういう、こと……?)
百合が頭を悩ましたとき……
「っ百合!」
「ぇ……」
「……。」
ふたりの後ろに現れた人物に、ふたりは驚いた様子でその人物を見た。