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藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー

第13章 ♡Story60♡ カミングアウト


「……。」



「っあの……ぇ?」



「それが普通の反応ですよね(苦笑)
私、初恋が小学生の時で……その相手が当時教育実習生だった先生だったんです。」



「ずっと、想い続けていたんですか?」



「そう……なるんですかね。
彼とお付き合いする前は、別の人とお付き合いしていたんですけど……多分、
その時も無意識にずっと思い続けていたと思います……」



「その人とは、芸能界に入る前から?」



「はい、だから恋愛解禁になるまでは色々と大変でしたね(苦笑)」



「その前にいろいろ問題がありそうですがね(苦笑)
事務所側は、既に知っておられるのですか?」



「はい、一部の友人や家族はみんな知っています。
なので……こうしてテレビで話す前は心苦しかったですね……ずっと、
こうしてファンの人達に隠し事をしていたんですから……」



「今、話した心境は?」



「言うまで、不安でしたけど……いざ言うとすっきりしました。」



「ちなみに……引退理由とは、関係あるんですか?
そこまで引退する理由には聞こえないのですが……」



「ガンのことを伝えるのと同時に、一緒に伝えたかったんです。
隠し事をしたまま、死にたくありませんでしたから……だから、
この場をお借りして話させていただきました。」



「わかりました、自分へのけじめといったところでしょうか?」



「はい、そうですね。」



「ここまで話してくださってありがとうございます。
これからも、頑張ってくださいね。」



「はい、精一杯頑張らせていただきます(微笑)
正式な引退日は何ヶ月か後に発表すると思うので、
それまでは引退しないと考えてもらって大丈夫です。

もちろん、今年のTGCにも主演させていただきます(微笑)」



「引退が決まってるとはいえ、まだまだ飛躍しそうな年になりそうです。
では今夜の緊急特番はここまでとさせていただきます。
玉森さん、今日は忙しい中ありがとうございました!」



「いえいえ、こちらこそこのような場を与えてくださって
ありがとうございます(微笑)」







こうして特番番組の撮影は無事に終了。



「百合ちゃんお疲れ様、よく頑張ったね(微笑)」



「はい(微笑)」



そして百合は涼介にいつものように送ってもらった。
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