藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第11章 ♡Story58♡ 本音
「……。」
ふたりが見つめ合う中、和真はじっとふたりの様子を見ていた……。
_コンコン「百合さん、失礼しますよ。」
「あ、伊野尾さん!」
「点滴の取替に来ました……ん?この花束……」
慧は太輔が途中で落とした花束を拾った。
「これは……藤ヶ谷さんのですよね?
こんなところに落とされてどうしたんですか?(苦笑)」
「っすいません……その……
病室に行ったら百合と九条が……なんか喧嘩してたんでそれを止めようと……」
「え?私九条くんとケンk._ポカッ!…いったーい!(涙)
ちょっと九条くん!それ病人にすること!?」
和真は百合の頭を軽く叩いた。
「るっせぇ、お前はこれ以上何も言わなくていい。」
「っなによぉ……」
「……なるほど(汗)
なんとなくわかりました。」
わかったんかい……汗
「じゃあ、この花束は花瓶に飾りたいところですけど……
明日退院するんじゃ、ほぼ意味ないですね(苦笑)」
「ですね(苦笑)
明日家に持っていきます!」
「わかりました。じゃあ、ここに置いておきますね?」
「ありがとうございます。」
「っお前……もう退院して大丈夫なのか?」
ついこないだ倒れたばっかりなのに……
もう退院って、大丈夫なのかよ……
「うん、ちゃんと検査もしたしね。
お薬ももらったから安心して!」
とは言えやはり不安だ……。
この状態で、仕事も再開するつもりだろうか……
そうなると百合の身体が大丈夫なのか心配で仕方がない……
「……でも、無理はするな。薬があるからって、安心しないほうがいい……
もし少しでも苦しくなったりしたら、俺でも誰でもいいから頼れよ……」
「うん、ありがとう太輔。
いつもそうやって気にかけてくれて……」
「あたり、前だろ……」
当たり前だ、辛い時はお互い助け合ってきた……
これからだって俺らは……