藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第10章 ♡Story57♡ 嫌いな敵
「陸達が帰ってから、なーんか眠たくなっちゃったの。
ほんとごめんねー(苦笑)
二人はどのくらい前に来てたの?」
「えっと……5分とか10分だよ。
だからそんなに待ってない。」
「ふーんそっか……九条君は?」
「俺は15分くらい前。」
「あんまり変わらないんだね(笑)
あ、九条くん!昨日はお弁当ありがとう、美味しかったよ。
でもs.「卵焼き、だろ?」そうそれ!
九条くん、卵焼きだけ惜しいの!
それ以外は美味しかったのに……ってかなんで知ってんの!?
まさか、わざと塩を……」
「ばーか、ちげぇよ。弁当箱の上に置いてあっただろ、メモ読んだから。」
「もぉ……今度からちゃんと分量測ってよね?」
「わかったよ、めんどくせーな……」
「めんどくさい言わない!」
「……。」
二人は、いつもこんな感じなんだろうか……百合は、
凄く楽しそうだ……。
「はいはいわかったよ……あとさ、百合……」
「なに?」
「さっき、神城からLINEで来たんだけどよ……」
「うん……」
「お前、治療を受けないって本当なのか……?」
「……。」
「っ!?」
九条の問いに百合は顔色を変えた……
それより、今なんて言った……?
治療を、受けない……?
どういう、ことだよ……
百合は治療を受けないってことは……
「っうん……家族と事務所にはもう伝えてあるし承諾も得てんだ……」
「っ……」
裕太くんも、山田くんも……認めてるって、ことなのか……?
「っもう…「うん。誰がなんと言おうと、私は治療をしないよ。」……。」
「陸からも聞いたなら、話が早いね……でも徹平さんと美香ちゃんが、ね……」
「それも、神城から聞いた……とりあえず、お前の意見を受け入れるよ……」
「ありがとう、九条くん……。
太輔は?太輔も……
わかってくれるでしょ?」
「っ……」
っ俺は……