藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第10章 ♡Story57♡ 嫌いな敵
_病室
「おi.ってノックしねぇとまずいか……_コンコン
おい、入るぞ百合。」
「……。」
だが返事する声は聞こえなかった……。
「まさか、検査中とか?」
和真は病室の扉を開いた。てっきり百合はいないのかと思ったが……
「……。」
「っいんのかよ、なら返事「すぅ……すぅ……」寝てんのか……。」
百合はベッドの中で眠っていた。
「ったく、せっかく来てやったのに寝てるとか……ざけんなよ……ん?」
和真はふとあるものに目がいった。
「……これ、俺が昨日渡したやつ……」
テーブルの上にはお弁当の箱があった。
その上にはメモ用紙のようなものが置いてあった。
「……。」
和真は弁当箱と一緒に持ち上げた。
「軽い……食べて、くれたのか……」
すごく、嬉しかった……。
「紙には何書いてあんだろ……」
『お弁当ありがとう九条君!
すごく嬉しかったよ(#^.^#)
ちゃんと作り方覚えていたなんて意外w』
「ふっ……るっせぇよ……」
『でも、卵焼きだけあれって感じだったよ?
塩と砂糖、間違えた!?(`_´)
ちょっとしょっぱすぎ!』
「っ別に塩も砂糖も一緒じゃねぇか……見た目一緒だし。」←
『でも、がんばったね!
えらいえらい(´∀`*)』
「ガキ扱いすんじゃねぇっての……」
『お弁当、本当に嬉しかった。
ありがとう。
また機会があったら作ってね(ゝ。∂)』
「……いつでも、作ってやるよ……百合(微笑)」
弁当なんて、いつでも作ってやるし……
「……そういや、こないだのクッキー……
昨日おばさんが言ってたので思い出したけど……あれ、
『わぁ……クッキーだぁ!』
『クッキーだぁ!』
『百合も作りたい!』
『じゃあ今度、一緒に作りましょ?』
『やったぁ!
クッキーできたら、一番最初は和真くんに食べさせてあげるね!』
あの時のと、同じだよな……本当に、
食べさせてくれたよな……
お前が、初めてクッキーを作ったとき……」