藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第9章 ♡Story56♡ 生への選択
「っクソ!」_ダン!
「っ……立花?」
徹平はそっとドアを少し開けた。
「っぅ……くそ……なん、で……なんで、だよ……」
そこには両こぶしを机にぶつけ俯いている団司がいた。
「っ……っ!?」
(あいつ……
泣いてる?)
「っ……アイツの気持ちだってよくわかる。
俺だって……認めたくない……」
「っ……」
(あいつ……)
「でも、これは百合ちゃんが決めたことだ……
どうあがいたって……」
「……。」
徹平はそのまま静かにドアを閉めた。
「あいつも、辛いんだよな……」
(きっと百合ちゃんだって……
それにあいつが泣いたこと、初めて見たな……)
そして徹平は自室に戻った。