藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第7章 ♡Story54♡ 病気…?
突如の立ちくらみに違和感を覚えた百合。
「っ……」
「……百合ちゃん、熱は?」
「熱は、ないはずd..ピト…「熱は、ないっぽいね。」
涼介は手の平を百合のおでこに乗せ熱を測った。
「っだから私は元気ですよ!
今の立ちくらみは……多分、ちょっとした疲れですかね(笑)」
「……そのちょっとした疲れが、ダメなんだよ。
百合ちゃん、頑張りすぎなんだよ……」
「……。」
(がんばり、すぎなのかな……?
お仕事、すごく楽しいのにな……)
「とにかく、今日の分の撮影が終わったらしっかり休養を取ること!
いいね?」
「はい。」
「よし…「百合ちゃーん!そろそろスタンバイ頼むよー」……ADさん、
百合ちゃんの撮影はもう少し後じゃなかったですか?」
「美久さんの到着が予定より遅れているんだ……
悪いんだけど、百合ちゃんのシーンを先に撮ろうってなってね。」
「……わかりました。
百合ちゃん、がんばって……。」
「はい!」
百合は少し飲みかけたドリンクを涼介に預け再び撮影現場に戻った。
「……。」
涼介は複雑そうに百合の後ろ姿を見ていた。
太輔side
「今日も百合ちゃん達、映画の撮影ですね。」
「百合が言うに、あと1ヶ月もあれば完成するみたいなこと言ってましたよ。」
「おお!公開日が楽しみだわー!
小夜も、あのドラマすんごい見てたから絶対喜ぶっす(笑)」
今日はうちの大学で映画の撮影をしている百合達、
去年に比べ生徒達はかなり大人しくなっている。
「……あ、そろそろ午後の授業が始まる頃ですね。」
「そうですね。北山先生、来海ちゃんに夢中になるのはいいですけど、
ちゃんと授業の準備してくださいよ。」
「わかってますよー藤ヶ谷先生(笑)
でもこの来海の愛くるしい表情ときたら……」
スマホを見ながらうっとりモードの宏光。
「……藤ヶ谷先生、ほっといて行きましょう。」
「ですn.「藤ヶ谷先生も、子供が出来たらこうなっちゃいますからねー(笑)」……(怒)」