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藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー

第6章 ♡Story53♡ ふたりの距離


「俺でも俺なりに心配してんで......」



「っそんなに、思い入れがあるんだな......」



「別に、アイツは無防備すぎんだよ。だから誰でも心配はするだろ。」



「......。」



「まぁ俺みたいに写真を撮られないように注意すんだな、
変にもネットに書かれると厄介だぜ。」



和真は軽く笑いながら言った。



「......ご忠告どうも。」
(って言っても、現に去年に撮られたけどな......)



「......。」



「......君は、百合のことが...好きなのか?」



「......なんっすか、急に......
なんで俺がアイツを好きにならないといけねぇわけ?
この俺が芸能人相手に本気になるわけねぇだろ。
そういうお前のほうこそ、アイツのことが好きなんじゃねぇの?
それとも、単なる下心か?」



「っ違う!」
(っ思わず、声を荒らげちまったよ......)



「......そんな軽い気持ちで、アイツに近づくな。」



「っ......」



急に和真は鋭い視線を送った。



「......。」



「っ......そういう君も、近づかないほうがいいんじゃないのか?
学校とか、色々噂になるだろ......」



「......問題視されんのは、アンタの方だろ。
人のことより、まず自分のことを心配しろよ。」



「......。」



「......んじゃ、俺はこれで。」



「......あぁ。」



「......。」



「......。」



そしてふたりはすれ違うように別々の道を歩いて行った。













「泣かしたら、ただじゃおかない...か......
まるで、


『もし、もしも百合を傷つけたら......
俺はアンタをぜってぇ許さねぇ......』



あの時の、陸と一緒だな......」
(多分アイツは......






































百合のことが好きだ。)







あの鋭い目が、それを物語っていた......。





「なんでこう......
すぐライバルができんだろうな(汗)」



太輔は独り言を呟きながら駅に向かうのだった。

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