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進撃の巨人~Shangri-la~
第11章 ♯10
彼の顔を見て安心したのか、また涙腺が緩みそうだ。
頑張らなくては。
「ならいい。出血が多いな。走れるか?」
リヴァイが手早く応急手当をしてくれた。
「はい!走れます!」
「遺体は・・・・持っていけないな」
「置いて行くんですか?」
咎めるように彼を見つめると
「これを遺族が見て、どう思う?」
兵長の言うとおりだった。
二人とも手足はぐちゃぐちゃで巨人の唾液と人間の血が混じり
悲惨なものだった・・・。
「そう、ですね・・・」
「ジャケットだけ回収する」
「はい!」
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