第157章 君だから…
O「どうしたの? 浮かない顔しちゃって…」
S「別に…。智くんに言った所で、どうせ分かって貰えないからさ…」
O「何それ…。ひっど…」
S「いや、悪い意味じゃなくてさ…」
O「うふ、分かってるよ。そんなつもりない、ってことぐらい」
S「…ごめん」
O「謝んないで? でもね、たまにはオイラだって翔くんの力になりたい、って思うことあるんだよ?」
S「智くん…」
O「オイラじゃ頼りになんない?」
S「そんなことは…」
O「じゃあ言って? 何をそんなに悩んでんの? オイラに教えて?」
S「実はさ…、コレ…」
O「ああ…コレならオイラも見たよ。酷い言われようだよね…」
S「うん…」
O「で、コレがどうしたの?」
S「どうしたの、って…。ほら、やっぱり智くんに相談したって分かって貰えないじゃん…」
O「うん、オイラ分かんないよ? だって、オイラは翔くんじゃないもん。だから、分かんない」
S「もういいよ…。智くんに相談した俺が馬鹿だった、ってことだろ? どうせ、俺の苦しみなんて、誰にも分かんねぇんだよ…」