第153章 願わくばあなたの傍で…
緑『なんなら潤君もコッチに来る? そしたら歳取らなくても済むよ?』
紫「そうしたいのは山々だけどな? まだ当分ソッチには行けそうもないわ…」
緑『そっか…』
紫「まだやり残したこともあるしな?」
緑『うん、分かってる…。分かってるけどさ、やっぱり一人は寂しいんだ…』
紫「雅紀…」
緑『なんてね? 嘘だよ、噓に決まってんじゃん…』
紫「もう少しだけ待ってろよ…。そしたらさ、俺もソッチ行くから…」
緑『潤君…。うん、俺待ってるから…。潤君に会えるの、待ってる』
紫「おう。その代り覚悟しとけよ? 寝かせねぇから…」
緑『うん…。覚悟しとくよ』
紫「それより、早くロウソク消せよ?」
緑『…うん』
紫「Happy birthday,Masaki…」
緑『ありがとう、潤君…』
紫「んじゃ、俺行くわ…。また来っからさ…」
緑『うん。待ってる。ここでずっと、待ってるから…』
紫「ああ…。じゃあな…」
紫「なぁ、雅紀? 俺さ、いつも夜空見上げてはお前のこと探してんだぜ? お前はどの”星”なんだろうな、ってな…」
完