第139章 足を捻った龍
N「イテテテテ…」
O「どうした?」
N「いや、足捻っちまったみたいで…イテテ…」
O「どら、見せてみろ」
N「大したことないから…」
O「いいから見せろって…」
N「…イテテ…」
O「腫れてんじゃねぇか…」
N「いや、マジで大したことありませんから」
O「取り敢えず湿布貼って包帯で固めとくか…」
N「えっ、あのっ…自分で出来ますから」
O「たまには俺に甘えろや? な、和也?」
N「は、はぁ…じゃあお願い…します」
O「ふふ、素直じゃねぇか」
N「わ、私だって、その…素直に甘えたい時もありますから…」
O「そっか…。そうだよな。…これで良し、と…。どうだ? 少しは楽になったか?」
N「これならなんとか行けそうです」
O「それにしても珍しいよな? お前が階段から足踏み外すなんてな?」
N「あの、それなんですけど…」
O「なんだ?もしかして誰かに背中押されたとかか?」
N「いえ、そうじゃなくて、その…腰が…」
O「腰? 腰がどうした?」
N「だから、もう…鈍いんだから…」
O「俺、か…? あぁ、確かに昨日の晩…。そいつぁ悪ぃことしちまったな…」