第12章 ⭐愛を叫ぼう!【山の日記念♥】
S「智くん、さとくん、さとし…さとちゃん、はないな…」
O「何一人でブツブツ言ってんの?」
S「うおっ、ビックリした! いつからそこに?」
O「いつから、って…ちょっと前から?」
S「あ、そう…。もしかして、聞いてた?」
O「うん。オイラの名前で、ブツブツ言ってた」
S「(日本語ちょっとおかしいけど…)あぁ、そう。実はさ、俺ずっと安定の“智君”呼びなんだけどさ」
O「オイラもだよ? “翔くん”だもん」
S「そうだね? でもさ、ちょっと変えてみたくなってさ…」
O「ふ〜ん、で、どうなったの?」
S「いろいろ候補はあるんだけどね? どれもあんまりしっくり来ない、っつーか、なんつーか…」
O「ふ〜ん。あ、オイラはねぇ、“翔君”もあるし“翔ちゃん”の時もあるよ?」
S「ああ、確かにね? それってさ、なんか意味あんの?」
O「ふふ、あるわけないじゃん(笑)」
S「だよ…ね…。(聞いた俺がバカだった… )」
O「あ、でもね、一つ決めてんの」
S「何を?」
O「えっとね、オイラが“攻”の時は“翔”って呼び捨てするの。ほんで、“受”の時は…」
S「わわわ…、智君、それ以上は…!」
O「なに、ダメなの?」
S「ダメなの、ってあなた…。こんな公衆の面前で…」
O「えっ、オイラ“口臭”すごいの?」