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【100プリ】瞳に映して

第4章 プレゼント


「そ、そういえばさ…」

「何だよ。」

「すごく…その…気持ちよかったの…」

シドは一瞬キョトンとするも
すぐに口許に笑みを浮かべる。

「くっ…そうかよ。」

「その、言いたいのは
今日やっぱ何かおかしかった気がして…

お酒飲んだせいかな…?
でもお酒飲んでこういうことするなんて
何度かあったし…」

「教えてやるよ。」

「え?」

「あのワイン、
最近ちまたじゃちょっと有名なんだ。」

「なんか女性がどう、とか、
シドが言ってたこと?」

「ああ。ただ少し違う。」

「?」

「あのワインは製造過程や、
作られる土地の気候で科学反応を起こして、
自然な催淫効果が得られるって
最近有名なんだよ。」

「なっ…!!さっ催淫…!?」

思わずベッドから体を起こそうとした瞬間、

「きゃっ…」

体がガクリと傾き、
ベッドへ再び倒れこんだ。

「まだ体に力入んねぇんだろ。
しばらく横になってろ。」

「う、うん…

その…ほんとなの?
ワイン…」

「ああ。
なんだかんだ考えることが一緒なんだよな。
あの双子。」

「てゆうか、
シドもなんで教えてくれなかったの?」

少しむくれながら問い詰める。

「あ?
当たり前だろ?
お前のあの最高の姿見るために、
ネタばらししちまったら
つまんねぇだろ?」

ニヤリと笑みを浮かべたシドが
顔を間近にしてきた。

「だっだからって…
しっ知ってたら…
私ももっと違う風に
いろいろ出来たかもしれないでしょ?」

「あ?
知らないでいて
『なんでワタシ今日こんなにいやらしいの』
って悶絶してる姿がすげぇそそるんだよ。」

「…っ…なにそれ…」

顔が赤くなるのがわかる。

「そうだな…
じゃあ今度はあのワイン散々飲まして、
今日以上にたくさん啼かせて
いいってことだな?」

「!!
…そっそういうこともっ
言ってるんじゃなくてっ」

「くっ…飽きねぇなお前…ったく」

そういって笑うと
アヤセの額に唇寄せてきた。

「なんだろうな…すげぇ愛おしい…」

「もう…」

落ちてきたキスは余りにも甘すぎて…
再び溶けてしまいそうだった…


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