第7章 傷は痛む
俺がセイジョウに来てから一年が過ぎた
かなり大きなマフィアの次期首領。そりゃ命を狙う奴なんてわんさかいる
そんな時、事件が起きた
及川徹と岩泉一が誘拐されたのだ
その日、俺は二人から離れてしまった
理由は単純だった
ハクチョウは能力値が爆発的に高い
そしてその代償に月に一回は一日中寝込まなければいけないほどの発熱、嘔吐などに襲われる
そうなると能力値は普通以下にまで下がり、治まるまで待つしかない
護衛という仕事がハクチョウに向いていないのもそれが理由だった
それが来てしまった俺は寝込んでいた
俺は他のハクチョウよりも回復するのが早い
それに代わりに二人には信頼出来るボディガードが着いている
心配は無かったはずなのだが、そんな最悪の事態が起きてしまったのだ