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光など無い世界(HQマフィアパロ)

第4章 想定外の再会


園子、及川、岩泉は花巻、松川に他の面子を任せ、ネコのアジトへと向かった

********

「!」

ネコのアジトが目の前に見える

だがそこにいる人物に及川、岩泉は言葉を失った

なぜならそれはここにいるはずの無い人物──フクロウの赤葦だったからだ

「..初めまして」

赤葦はそう言うとふと微笑んだ
その笑みは嬉しそうにも見え、どこか悲しそうにも見受けられた

「「......」」

しかし二人はまだ警戒しているようで銃を抜くか抜かないかという瀬戸際だ

そんな時だった

タッ

「園子!?」

及川が叫んだ

しかしそんな声も聞こえないようで、園子は赤葦に銃口を向けた

「..園子」

不意に赤葦が口を開いた

「俺の事。忘れた?」

言葉を続けながら赤葦は銃を持っている園子の手を軽く握った

『気にしなくて良いから。お前一人の責任じゃないよ』

「っ..!!」

園子の中で赤葦と一人の少年が重なった

「けい..じ」

園子は赤葦を見ていった

その声はとてもか細く、及川と岩泉には届いていなかったのかもしれない

しかしそれを赤葦は聞き逃さなかった

「園子」

赤葦は微笑んだ

ガチャン

園子はその場に銃を落とした

「京治..ごめん」

「大丈夫っていったでしょ?何があっても一人で抱え込むな」

「うん..ありがとう」

「あのさー。お二人さんー?」

及川が不満そうに言った

「及川さん。岩泉さん」

園子が声を掛けると二人はやれやれといった様子で二人の元へやって来た
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