第6章 心言葉
だって気付いたもの。
随分と遅くなってしまったけれど、それでも私は人生の中で忘れる事も無いし貴方だけを想い続ける。
愛してると、言ってくれたのはDIO様だから。
だから私は人生の中で、心の中に居るDIO様に、彼の世に居るDIO様に、全てを掛けて伝えていくつもりよ。
愛していると。
愛していたと。
死に際に私に対して、愛していると言ってくれたから…最後まで私を愛してくれたから。
「早く掴みな。俺の気が変わっちまう前にな。」
その一言を呟いて黙り混む空条 承太郎。
掴もう。
この大きな手の中に有る未来を。
掴もう。
この大きな男の背中に背負われた宿命を、私が一緒に抱えて生きよう。
「えぇ、空条 承太郎。
いえ…、承太郎。宜しく御願い致します。こんな私ですが…貴方の隣に立たせて頂きます。」
「あぁ、宜しく頼むぜ。
はぁ…、まだアンタの名前を聞いてなかったな。今更だが、俺は空条 承太郎だ。アンタは?」
低い声で問い掛ける。
そしてまた、世界は周り始めるんだ。
「私は、恵那 癒芽です。」
何時かまた出会う貴方に捧げるこの愛。
また何処かで必ず会える気がするから、だから今は私が贈り続けます、この気持ちを。
だから、また出会えた時に必ず抱きしめて囁いて下さいね、DIO様。
私は曖昧な灰色の涙を流しながら微笑む。
この灰色が綺麗な色に変わるときにはきっと、貴方は微笑んで囁いてくれる事だろう。
「ほら、行くぞ。
最後にDIOへ伝える事を行ってこい。」
「はい、そうします。」
愛している、と。
そうDIO様は私だけに向けて。
*END*