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灰色の涙(ジョジョ)

第6章 心言葉


~恵那 癒芽~

人間、どうにもならない事の方が多い。
それがこの世の摂理と言う物だと思うし、抗うのは馬鹿のする事だと思っていた、貴方と出会うまでは。

これ程までに誰かの事を恨んだ事も無かったし、気持ちの悪い感情が心の中で交差した事も無かった。
だから私は今、迷っているんだ。
これからどうしたら良いのだろうか、と。

恐らく近いうちに私とDIO様はこの世と別れを告げる日が来る、そう私のスタンドが告げているからだ。
一時間後、十時間後、二十時間後。
それは何時来るのか解らない、全てが唐突に自分の元へと現れて、全てが唐突に自分の元を去っていくのだから。

だから、私は今、はっきりと、自分の気持ちを伝えなければならない。
この日がやって来たのだ。
DIO様に言わなければ…私は貴方の事をどう思っているのかを。
自分自身でも良く解らない、この曖昧な感情が憎しみと言うのか、それとも、愛情と言うのか。

それを見付け出して。
それを乗り越えて。
じゃあ、私は強くなれるのかな?
今まで溜め込んでいた気持ちを吐き出せて、楽になる事が許されるのかな?

……ーそうだと嬉しい。
たとえ、明日が無いのだとしても今が有るから。
たとえ、明日が無いのだとしても私は誰かの心に残り続ける事が出来るから。
それだけで幸せだと感じられる様になったから。
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