第4章 愛言葉
~恵那 癒芽~
どうか、どうかあの立場から逃れた大罪人の私を許してくれるのならば…あの人を甦らせて下さい。
人間の形をした人形では無く、感情を持った優しいあの人を私に会わせて下さい。
ほんの少しでも良いから、御願い…ねぇ、そう祈っても私の【神様】は答えてもくれない。
今も私を閉じ込めて、貴方様専用の玩具化としている私には心を読み取ってはくれない。
「…もう少しだけ、私をちゃんと見て欲しい…」
そんな事を思ってしまう私は馬鹿なのだろうかとも感じてしまう…、ねぇ…何で私はこんな事を思ってしまうの。
全ては貴方様のせいで、私の心を変えていって…もう何が何だか解らなくなってしまう。
殺したくて
愛したくて
「考えても無駄なのかな…」
そう考えながら私の思考回路に蓋をして椅子から腰を上げて歩き出す。
そう、何時もの様に私の時間は一刻一刻と過ぎ去って行くのだ…何も出来ないままで。
「癒芽…もっと私の前で微笑んでくれ…、もっと私を必要としてくれ…」
そう囁くDIO様は切なそうで…、じゃあ…私の事を愛してくれると誓えるのだろうか。
「……こう、です…か?」
ぎこちなく微笑み掛ける私は何れ程に醜い姿をしているのだろう。