第12章 それ褒め言葉
翌朝。
普段の起床時間よりも早くに目が覚めてしまった。
せったくの休日なのに…勿体ない。
「せっかく早起きしたし、何かしようかな」
と考えると、最終的には必ず読書に辿り着く。
「昨日良いところで止められちゃったし、続き読もう」
最後の展開を思い出し、ワクワクしながらページを開く。
「はぁぁ…イケメン過ぎる。
現実にこんなカッコイイ人居ないよぉ」
読み終えてからしばらく余韻に浸る。
「会長も…顔だけならイケメンなのに。
性格がなぁ」
本当に顔だけ見たら王子様みたいにカッコイイのに、性格狼だし。
それに比べて烈さんは紳士だよなぁ。
優しいし、カッコイイし…。