第9章 凄く…ムラムラする
「っ…そろそろ出ます…っ」
口早にそう告げると、ビクンと大きく身体が跳ねた。
ビュクッ、と熱い液体を勢い良く吐き出す自身。
包み込んでいる手にかかる熱くてドロッとした白濁の液体。
「はぁ…気持ち良かったです、とても」
額に浮かぶ汗が、その言葉が嘘ではないことを証明している。
「すみません、手に」
ティッシュを数枚手に取ると、拭ってくれる。
「あ、ありがとうございます」
「あなたの手、凄く気持ちが良いです。
柔らかくて、繊細で」
「そうですか?」
「はい、星夜がすぐイッたのも納得がいきます。
僕もこれでも遅い方なんですよ?」
会長よりは時間がかかったけど、それでも腕が疲れる程ではない。
「またシて欲しい…と言ったら嫌ですか?」
「嫌じゃないですよ」
私の手で感じてくれるのは凄く嬉しい気持ちになる。
「そろそろ雨も上がってしまうので、シャワーを浴びたら帰りましょうか。
送ります」
「ありがとうございます」