第20章 おまけ
とある日の生徒会室。
そこに居る生徒は3名。
「コーヒーと緑茶入りましたよ」
生徒会会計である1年月本美織。
「ありがとうございます」
生徒会副会長、書記兼務、3年櫻井烈。
「あぁ」
生徒会長、3年一路星夜。
そしてこの人こそが私の想い人。
肉食系な、狼彼氏である。
「そういえば、どうして私を生徒会に入れてくれたの?星夜さん」
「あ?」
特別入試成績が良い訳でもなかったのに...。
「良いだろ、そんなもん」
フイッと顔を逸らされてしまった。
「気になる!」
前に烈さんが教えてくれようとしたけど、やっぱり星夜さんに聞いてって言われたんだ。
それからずっと気になったまま。
流石にもう気になって仕方なさ過ぎる。
「さーな」
「教えてくれても良いじゃん」
目を合わせることなく、コーヒーを飲む星夜さん。
むぅ...と頬を膨らませる。