第1章 溶解度39.6℃【おそ松】
side
おそ松が寝てから一時間くらい経ったかな?
時計を見たらお昼だった。
下を見るとおそ松の寝顔が飛び込んでくる。
私の心臓がまたうるさくなる。
落ち着かない。
お昼ご飯も作らなくちゃいけないしと思い、おそ松を起こさないようおそ松の頭をそっと、枕の上に降ろしキッチンに向かった。
自分のお昼とおそ松のお粥を居間のテーブルに並べていたらおそ松が目を覚ました。
おそ松「いいにお~い」
「あ、起きた? おはよう」
おそ松「ん、おはよ」
そう言いながらおそ松が体を起こそうとするけど、まだつらいのか、なかなか起き上がれないでいた。
その背中を支える。
「まだ、だいぶ辛そう。ご飯食べれる?」
おそ松「食べれる・・・食べれる。食べないと治るものも治らないし、ね」
笑顔で答えるおそ松。
私に心配かけまいとしてるんだな・・・優しいな、ホント。
「熱いから気を付けてね?」
おそ松「うまそ~♪ いただきます」
そう言ってスプーンの上のおかゆをふーふーしてたおそ松がむせた。
結構苦しそうにしてるし、ふーふーするのも辛いのかな?
「おそ松、大丈夫!!?」
私はあわてて背中を擦った。