• テキストサイズ

君が笑う、その時まで

第18章 変化


「「「「「「「「「「「…………。」」」」」」」」」」」
「「…………。」」

 まるでそこだけ時間が止まっているかのようだった。

伊織「秀徳の1年生コンビだね」
黄「そりゃ分かるって――てか、よくこの状況でそんな事がしれっと言えるッスね!?」
 私が呟いた一言に黄瀬君が即座につっこんできた。隣では笠松さんが呆れたように溜め息を落とした。

「てか何でここに!?他の人たちは!!?」

高「いやー、泣いてる真ちゃんを慰めてたら大坪さんたちに置いてかれちゃったんすよー」

緑「黙るのだよ高尾」

 どうやら高尾君の言葉の通りらしい。
 緑間君はかなりイラ立っている様子だったが、ついに痺れを切らして高尾君を連れて店を出ようと引き戸を思いっきり引いた――

 ざあああああああああああああっ……。

 相変わらず雨は降っていた。むしろさっきよりも遥かに荒れていた。
 途中野良猫のかわいそうな鳴き声が聞こえたが、それくらい風が強く吹いてあらゆるものが吹き飛ばされていた。


伊織「あー……弱くなるまで雨宿りしていった方がいいんじゃない?」
/ 204ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp