• テキストサイズ

君が笑う、その時まで

第3章 きっかけ


 ありきたりなHR。障りのない自己紹介もラスメートとの他愛無い話もそれとなく流して数日が経った。

 クラスメートの大半は部活見学に向かい、教室に残る生徒もやがて家路についていく。

 私も例にもれず時間を見計らって教室を出る。

 部活動に精を出すほどの気力もなければ、意思もない。人のまばらな校舎を通り抜け、校門へと向かう。


その途中、不意に聞いたことのある音が耳朶に触れた。


「……もしかして――」
/ 204ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp