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君が為

第1章 始まりの世界


とこまでも続く紫紺の世界
地上と空の境界線など無く何も無い世界に
女が1人立っている
女の目の前に現れた白服の男が問いかける
【本当にこれでいいんだな?】
女は嘲笑しながら答える
『当たり前でしょ、その為に私はここにいる』
男は静かに目を閉じて
【そうか…なら】
女の目の前に現れたのはどす黒い赤の紙
【そこにお前の血で名前を書け、そして叫べお前の望みを】
女は何の躊躇いも見せず、自分の人差し指を持っていた刃で切り、己の名を紙に刻む
女の名前は諏皇結華、本来この物語に置いて脇役であった彼女は一体何を望むというのか
『私の願いは……‼‼』

これは運命を呪い、自分を呪い、愛する者の為に全てを捧げた愚かな人間のお話
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