第5章 会えない分の愛を
テレビで観る二宮さんのイメージと
今すぐ側にいる二宮さんは
全くの別人に思えます。
二宮さんの体が離れて、少し涼しく感じたと思ったら。
振り向いて二宮さんの方を見ると、
二宮さんは微笑んでいた。
私の赤い顔には触れないで。
「あおさん」
「はい?」
「貴女の好きな人は?」
わかっているくせにイタズラっぽく聞いてくる。
ここは、やり返しのチャンスでは?
「相葉さん」
そう言ったら二宮さんの目は見開いた。
「ふふっ。嘘です。
二宮さんに決まってますよ」
二宮さんの頬が膨らんだ。