第4章 付き合うということ
「でしょうね」
「はい」
赤信号の光が二宮さんの顔を照らしている。
しっかり見える二宮さんの眼は、
私を映してくれているのでしょうか。
「マネージャーに頼んでひと席分貰いました。花道の横」
花道の横と言われても、
・・・さっぱりですね~。
ん?マネージャー・・・?
「知恵ちゃん!?」
「え、そこ?」
暗くてうるさいトンネルを通りながら二宮さんに突っ込まれた。
「知恵ちゃんですか?」
知恵ちゃんに会えるかも、と思うと
テンション上がります!
「はいはい。貴女の好きな知恵ちゃんですよ。今はね」
「じゃあ、行きます!」
知恵ちゃんに会えることに嬉しすぎて、盛り上がっていたけど・・・
「知恵ちゃんばっかり」
「あ」