第3章 恋人はあなただけ
「二宮さんがいいですっ!」
こんな調子じゃ長生きできないでしょ。
「よく言えました」
机を挟んで私の頭を優しく撫でた、二宮さんの手に、
熱くなりすぎて、爆発しそうになりました。
「いつまで赤くなってんのよ」
「だって」
料理が運ばれてきた今でも、
あおさんの顔は赤いです。
「そんなんじゃ、もちませんよ。貴女」
「はい」
「看護師でしょ」
「二宮さんのせいだ」
子供みたいに口を尖らせる。
かわいい。
「今一貴女のキャラがわかってませんが」
「これからじっくりわかってください」
「はい」
もちろんですよ。あおさん。