第3章 恋人はあなただけ
「いらっしゃい!おお、和じゃないか」
「こんばんは、マスター。奥いい?」
「おぉ!」
相変わらず元気です、次郎・・・ではなくマスター。
「素適なお店ですね」
「でしょ?」
雰囲気は、そこらの居酒屋と変わりない。
でも、ちょっとモダンなところもあって、
マスターのセンスとは思えないおしゃれなところもある。
「あおさん、行きますよ」
「あ、はい」
周りをキョロキョロして、子猫ですか、貴女は。
「どうぞ」
「お邪魔します」
奥の個室は、もう二宮和也専用って感じになってます。
通い始めて二年経つし、この爪楊枝足したのも私ですし。
掘りごたつで楽なところもおすすめです。
あおさんの前に座って・・・
ほら、
緊張してる・・・。