第2章 アイドルと看護師
「にーの?どした?」
「え?」
さっきまで寝ていたはずの大野さんが顔を覗かせてきた。
「なにか、あった?」
大野さん・・・。かわいいです。
まぁ、あおさんが一番だけど。
「いーえ?あの店にします」
そっか、とにっこりする大野さん。
思わずほっぺをつまんだ。
「でも、大変だね」
いきなりの翔さんの言葉に、痛がっているリーダーを放した。
「大変?」
「だって、俺たちも日向の仕事も、どっちも忙しいじゃん?」
そう、それが俺の一番の悩み。
大きな壁・・・。
「会える回数が、少ないってことね」
潤君も真剣な顔。
皆、自分のことでもないのに、すごく考えてくれてる。