第10章 今日で昨日にさようなら
バンッ
戸にぶつかりそうになりながら戸を開けた。
「ニノ!」
「潤くん」
と、横に寝てるあおさん。
「聞いたのか」
「はい」
「大丈夫だろ」
「多分」
「倒れる直前まで、話してたんだ。
言わなきゃっていう思いが、溜まったんだろうな」
「俺」
俺で、いいのかな
なんて口にしたら潤くんにはぁ?と言われた。
「好きなら諦めんなよ!ニノの想いはそれっぽっちか」
違う。
自信がないなんて、言い訳にしかならないんだ。
本当は、悔しいだけだろ、俺・・・。
「ん・・・あ、和也君」