第1章 出会いは遊園地にあり
さっき、走ってすごく疲れたけど、中学高校と、女子で足の速さが一番だった私の意地を見せてやる!
「って、何言ってんだ、私」
トホホのホ。
よし、もう投げやりだ!笑いたければ笑え!
私はかなりのドキドキを押さえ込みながら5人のもとへと行った。
かれこれ身動き取れずに30分くらい?
「皆、生きてる?」
そう言う相葉さんの声も辛そう。
そんな時、誰かの細い手が、私の服を摘まんだ。
まったく、迷惑なファンもいるものです。
と、思いきや、強引に腕を引っ張られ、視界が暗くなると、
「え?」