第8章 欲しいものは欲しい
ピコピコ、目がチカチカするんですけど。
「あおさん、下手すぎ」
「初めてなんですから」
「でも、あまりにもさ」
恥ずかしくて、顔が赤くなっているのがわかる。
まるで、
子供にゲームのやり方教わってる
母親みたいですよ。
トホホのホ。
「ここは、そのボタンなの」
「うっ、指つりません?」
「ほんと下手」
「だって~」
私がクリアするまでに
和也君はさっそうとクリアしてコーヒまで飲んでる。
悔しい。
そして、自分のゲームの才能の無さに
悲しみさえ覚えます。
「やっと終わった」
「遅っ」
「疲れた~」
目と肩と腰が痛いです。
もう無理・・・。