第8章 欲しいものは欲しい
「さ、寂しいですよ」
「ね」
静かに続く
この沈黙。
でも、空気の色は暗くなくて
明るい色。
「でも、いつだって会えます。
恋、人、なんだから」
いつもは、
和也君が言ってくれるような台詞だけど
私もそれを信じてます。
驚いたように目を丸くした和也君。
でも、その後私の好きな表情に変わって。
「そうですね。会いに行く。あおさんに」
「はい」
遊園地より、ご飯のとき。
ご飯のときより、お泊まりした昨日。
昨日より、皆さんが来たさっき。
さっきより、今・・・・・・。
そして、この先ずっと。
和也君が好きで、
好きで、
大好き。