第7章 過去と未来のお話
「はい、お茶です」
「ありがと」
大野さんの一言が
少し遅かったか、
目を合わせてくれません。
「なによ」
「え?」
やっと目が合ったかと思えば、
ちょっと冷たい・・・。
「ごめんなさい」
「・・・・・・ふふっ」
にらめっこに負けたみたいに笑う和也君。
なんで、笑うのかわかりません。
「リビング出ましょうか」
「!!で、でも」
いきなりの
意味ありげな一言に、
とまどって
盛り上がってる皆さんを見ると、
「大丈夫。皆知ってる。悔しいけど」
こっそりリビングを出ました。
手をつないで・・・。