• テキストサイズ

【テニスの王子様】王様と私【跡部景吾裏夢】

第9章 友情と愛情


「午後の授業、なに?」

「俺か?俺は家庭科だな」

「調理実習?」

「なんでわかるんだ」

「ううん、なんとなく」

休み時間はまだある。生徒会室のカギも閉まったままだ。

「何つくるの?」

景吾の膝に横に座る。景吾が当たり前のように腕をまわしてくれる。

お姫様抱っこのような態勢は顔が近くなって、好き。

「今日はマドレーヌだな」

「え、おいしそう。ちょうだい」

「教室に届けてやろうか?」

景吾が面白がる。

「やめてよ、大騒ぎになっちゃう」

「そうだな」

髪を撫でられて気分が良い。胸板に頬を寄せると温かくて安心する。

「離れたく、ないな」

「じゃあずっと傍にいろ」

「…景吾って時々無茶言うよね」

顔を上げるとキスが落ちてくる。

何度か啄ばむようなキスをしたあと、包み込むように抱きしめられた。

温かい。

自信家なのに、やきもちやきで、私のことが大好きな、私の大好きなひと。
/ 104ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp