第4章 どこにも行かないで
「んぅっ」
大きく呼吸をしていたところを唇で塞がれる。
顔が離れると甘く笑っていて、胸がきゅ、となった。
「お前、イッた後に締めんな」
景吾が少し艶美に笑う。
好き。
誰にも渡さない。傷付ける奴は許さない。
大好きなアイスブルーの瞳が揺れる。
もう一度眉間にシワを寄せ、私のナカから出ると気持ちの良さそうな溜息をひとつ吐いて、私にキスをした。
セックスの後は決まってうとうとしてしまう。
押し寄せる睡魔に身を任せてしまいたくなる。
「ひゃっ、あぁっ」
濡れたところをティッシュで拭われ、突然だったので声が出てしまった。
下着を身につけパジャマを、着直すとまたゆるゆると睡魔が身を寄せる。
「ホラよ」
腕枕に顔を埋めると、景吾の指が私の顎をクイ、と上に向かせた。
「んっ」
長いキスにまた体温が上がる。
「ちょっと、明日学校だから寝ないと」
「ああ」
景吾は優しい手付きで頬を撫でてくれるけど、口元が笑っている。ああ、これ何か企んでる時の顔じゃないかな。
全然眠くなさそう。私、寝てたのに眠いや…。
!
「はぁっんっ」
突然のことに声を抑えられず、景吾の手が口を塞いだ。
手が退いて文句を言おうと口を開くと、景吾は口元に人差し指を立て、静かに、のポーズをした。
「んっ」
景吾の右手がパジャマのズボンを下ろし、再度ショーツの上から気持ちイイところを撫でている。
肩肘をついて私を見下ろす景吾。顔が赤くなるのが分かって背けると、こっち向け、と言われキスが落ちてきた。
「も。だめ、だよ、イッたばっかりだし、んんっ、あっ」
声を殺して言うけど景吾は私を見たままニィ、と笑っているだけで、何も言わない。
指がナカに挿入ってくる。
「んっ」
咄嗟に人差し指の第二関節辺りを噛んで声を抑えると、指が容赦なく動き回った。
ちゅ、くちゅ、ちゅっ
水音が恥ずかしくてしにそう。
でも、気持ち良くて、頭がボーッとする。
「んむぅっ」
子宮の近くを擦られビクッと腰が跳ねた。
「ココ、お前好きだよな」
そこばかり撫でられ身体がビクビクと反応していく。
「すげぇ溢れてるぜ」
「言わ…な、いでぇ」
泣きそうになりながら懇願すると、景吾が惚けた顔をした。
「バカ」
小さく言うと、また指が暴れる。
「んっんんっあうっ」