• テキストサイズ

【テニスの王子様】王様と私【跡部景吾裏夢】

第3章 過去




「逢崎、お前、正レギュラーのマネージャーにならねぇか」

「えっ」

話の転換について行けず感嘆詞が飛び出す。

でも、正直自信はあった。二年生の中でももう私より仕事が早い人はいない。

「部長推薦なんて、心強いですね」

「ああ、いいぜ、仕事が出来る奴なら誰だって構わねぇ」

視線に振り返ると跡部先輩は私をじっと見ていた。

「なんで顔隠してたんだ?」

「派手だからです」

「確かにな」

「跡部先輩の顔も、綺麗ですね」

「まぁな。でもお前、本当に笑わねぇんだな」

「ああ、癖なんです、眼鏡取ると上手く表情筋が動かないというか」

そこまで言って、跡部先輩がこちらをじっと見ていることに気付いた。

「お前、俺の女にならねぇか」

思わず振り返ると跡部先輩はただ微笑んでいる。

「は…?」

「ずいぶん色気のねぇ返事だな」

「正マネージャーじゃなくて、ですか?」

「いや、正マネージャーにはなってくれ、助かる」

「その後のは…」

「好きだ、付き合ってくれ」

跡部先輩の手が頬に触れる。

顔が近づく。そのままキスされた。

「んっ」

ずっと欲しいと思っていた。

アイスブルーの瞳が私を見ていた。
/ 104ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp