第1章 S×N
N side
痛いほどの刺激。
体は疼いて、熱を放出したがって
いるのに、翔はそれを許してくれなくて。
あんっなに恥ずかしい事を言わされて。
捲り上げられたロンTを、
自分で持たされてる。
ちょっと強く触れられただけでも、
「ああっ!!だめぇっ!」
体がビクビク跳ねる。
それを面白がるように、
何度も何度も同じことをされて。
「も、それ、やだぁっ。あっ。」
「そーなの?」
くすくすって、笑い声が聞こえてくる。
分かってるんだ。
俺が本当は嫌がってないってこと。
バレてるって…。
何倍も恥ずかしいじゃん。
ゆるゆると、すっかり勃ち上がった
俺のモノを握って上下に動かしてくる。
だけど、それじゃ足りない。
「ね、翔っ。」
「んー?」
「触って…よぉ…。」
「触ってるよ?ほら。」
裏筋を這うように、つーっと撫でる翔の指。
「あっ、あああっ!」
中途半端な刺激が辛い。
ソコに熱は集まってるのに、
あと一押しが足りない。
「やだ、やだぁぁっ。
もっとぉ…っ。」
「和は欲張りだなぁ。」
翔の、怖いくらいの妖しい笑みに
ゾクッとした。
「ほら、イっていいよ。」
そう言うと、俺のモノを咥えて、
先端を吸い上げてくる。
いきなりの刺激に、膝ががくがくして、
立ってられない。
「やっ、ああっ!」
「ちゃんと立ってて。」
俺を壁に押し付けて、
立たせようとしてるけど、それさえも
快感に変わってく。
「っあ!ああっ。
…っあ、はぁはぁ。」
翔の口の中で何度も跳ねる俺のモノ。
イった衝撃で、
もう力が入らなくなっちゃって。
壁伝いに、ズルズルと座り込むと、
「あ。
ちゃんと立ってろ、って言ったのになぁ。」
「だって、も、
力入んないんだも…んっ。はぁ。」
嫌な予感がする。
俺の勘、
こういう時にあたるから怖いんだよ。
「…お仕置き、だよ?」
ほら。ね?