第3章 M×O featuring 『君への想い』
M side
目隠しをそーっと取ってやると、それと同時に溢れてくるのは…
涙。
ぽろっと零れる。
それが綺麗で、思わず唾を呑む。
「入れて…いい?」
「うん…。」
こくんと、1度頷く。
それだけでこんなにも、俺を魅了する。
「じゃあ…」
智の先走りに濡れた蕾に、指を這わすと
「や、も、それやだぁっ。」
「え?
でも、入れようと思ったらー」
「いいから。もう…入れて?」
瞳に溢れんばかりの涙を溜めて。
零れんばかりの想いが、その言葉には込められてる。
俺だって、入れたい。
今すぐにだって、突っ込みたいよ。
だけど、それ以上に
「智が辛いだけだよ。
智の事、大事にしたいから。」
心の底からの本音。
愛してるから触れたい。
触れられたい。
だけど、優しさがなければ意味がない。
なのに、智は
「…も、いい。
痛くてもいいから…。
潤をいっぱい感じたいの。」
真っ直ぐ。
濡れた瞳が俺を離さない。
「痛いよ?」
「いい。
潤でいっぱいにして。」
智の決意は固いみたいで、一向に揺らぐ気配がない。
「なるべく優しくする…。」
「気持ちだけでいい。
ね、早く…。」
とうとう痺れを切らした智が、俺のズボンに手をかけて、ぐっと脱がそうとする。
「わ!いいから!いいから!」
「やぁ…早く…。」
あっ、って声を漏らした智。
そうだよ。
もう痛いくらいに反応してる俺のモノ。
「智が可愛いからこうなったの。」
「ふふ…嬉しい。」
俺のモノを取り出して、愛おしそうに見つめてる。
赤い舌をちらっと覗かせて、裏筋をその舌でつぅーっと撫でる。
瞳は、俺をずっと捕らえてて。
「もうしらねーぞ。」