第2章 O×S
S side
目が覚めると
そこは見慣れた部屋。
隣に愛しい人が寝ているのを確認して
ベッドを出ようとした
ら、
「…しょぉ…」
寝たままの彼が俺に縋りついてきて
…朝から興奮するじゃねぇか
キスをして
そっと寝室を出た
キッチンでコーヒーを2人分淹れながら
昨日の情事を思い出した
どこまでも優しい彼
何度も解して
トロトロにして
それでもゆっくり入ってきて
優しいのは嬉しいんだけど。
嬉しいんだけども、
「パンチがねぇんだよな…」
あ…声に出しちゃった。
刺激が少ないっつーかさ
や、まぁよく言うじゃん?
マンネリ化ってやつですよ。
だから、こうなっちゃうと
男‥櫻井は我慢出来ぬ。
彼が、
智が、俺を想ってくれてるのは分かる
ただそれが仇となるのなら
もういっそ
智くんを抱いてしまおうか
思い立ったが吉日と
早速行動を起こした
「はい、コレ」
さすがは二宮。
頼んだものは直ぐにもってくる
「ごめん、ありがと」
「別にいいですよ?
そんなもの家に常備してあるんで」
そっか、コイツドSだった
「ふーん、いつも松潤にやってんだ。」
二宮はパッと顔を赤らめ
「ま、まぁな
でも、翔さんが掘るのか‥」
それはそれで楽しみ
と二宮は不敵に笑って去って行った